ハイキングシリーズ 龍王峡

今回は、奇岩怪石が続く壮大な渓谷、藤原町龍王峡に挑戦。
地元の学校に18年間も勤めていながら、この龍王峡からも生徒を迎えていながら、このハイキングコースは歩いたことがない。過去に1度、滝まで降りただけである。ずいぶん下まで降りた記憶があって、歩くのが苦手な自分は、どうも意識的に避けていたようだ。

竜王峡は、鬼怒川沿いの約3キロに及ぶ渓谷で、自然の中を歩くのにはぴったりのところだ。竜王峡駐車場から、さっそく川沿いの竜王峡自然研究路を歩いた。アップダウンのある山道だが、途中の自然が織りなす景観は壮大かつ変化があって、全く飽きさせるどころか、快適そのものである。

大満足の渓谷美。鬼怒川の流れが岩を削って作り上げた「白龍渓」「青龍渓」や見事な形の岩。そして、川の美しいグリーンの色を楽しんだ。

コース

川治温泉駅→竜王峡駐車場→虹見の滝→虹見橋→竪琴の滝→底なし沼→むささび橋→五光岩→兎はね→かめ穴→白岩→白岩半島→浜子橋→小網ダム→川治温泉駅

 

川治温泉駅に車を止めて、バスで龍王峡駐車場へ。

物産展脇からいよいよ龍王峡ハイキングコースへ

急な歩道を降り始めて、すぐ滝が見えてきた。

「虹見の滝」だ。

       

鶏頂山一帯を総称する高原山にある弁天沼に、宇都宮明神前の仏師が彫った像が飾られた。山頂に祭り祈願中に、龍王神が降臨し、この霊場に移すように神託があってこの地に祭るために建てられたのが、この五龍王神社と伝えられている。

       

「虹見橋」から見る鬼怒川と「虹見橋」。

龍王峡は、形成時代から大きく3つの区画に分けられるが、この付近は最も新しく、最も下流部の、白っぽい流紋岩が流出した白龍峡である。

       

高原山から流れる川は、「竪琴の滝」を落ちて、この「虹見の滝」となり、鬼怒川に注ぐ。

高さ20mから一気に落下し、水量があって、豪快で迫力のある滝だ。虹が架かる滝として名高い。

 

後方を振り返ると、渡ってきたばかりの虹見橋が林の間に見える。

       

「水と渓と緑の町 ふじはらまち」のキャッチフレーズを1枚に収めた傑作の1枚。

紅葉が彩りを添えてさらに美しい。

 

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お腹空いたなあ!

       

底なし沼と呼ばれるこの池は、天然記念物の「もりあおがえる」が生息しているそうだ。

「水辺や池の畔の樹上に住み、6月梅雨に入ると、卵を水面の上の木に産みつける。川は好まない。泡でできており、中の卵が孵ると水に落ちてオタマジャクシになる。」そうだ。

11月なので姿は見られなかった。

   

林の中は木道が整備されていたので、とても歩きやすかった。

秋山はどこをとっても美しい。

       

「むささび橋」のたもとの岩場で待ちに待った昼食。

ホラ、お腹のすいた人。

 

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龍王峡は、大きく3つの区画に分けられるが、ここから見るあたりが、さらに上流の紫龍ヶ渕の上に火山灰が体積して出来た青龍峡で、龍王峡の中央部に位置する。

「2200万年前の海底火山の爆発で流紋岩が噴出したときの火山灰が数百メートル蓄積したもので、緑色の大谷緑色凝灰岩でできている。宇都宮の大谷石と同室のもの。」と案内板に書いてあった。

       

← 下の岩塊が「五光岩」

「この岩は火山灰が堆積してできた凝灰岩で、硬軟不均一で、河川の流水の浸食に差ができて、このような洞門ができた。
かつては、穴の中に水がたまり、天候の状態で五光の光に変化して見えた。」そうだ。

← 「兎はね」

「この辺の河床は、巾4mぐらいのせまい廊下状になっていて、兎がはねて渡れるぐらいなのでこの名が付いた。緑色凝灰岩のの分布する青龍峡の最上流部であl、一番下層にあたり、岩質が硬く、河川の浸食によりこのような形になった。」そうだ。

     

←    「かめ穴」     →

下流から上流までたくさん見られる。

       

龍王峡は、大きく3つの区画に分けられるが、ここ上流の紫龍ヶ渕は、2200万年前の海底火山の爆発で、安山岩が流れ出して形成された。

       
       

この上が白岩。

遊歩道はここから、白岩半島をぐるっと回る。

東電の変電所らしきものが見られた。

       

遊歩道は再び山道を登る。

途中には細い紅葉樹が1本。

すでに下りだが、疲れを和ませる紅色が目にしみた。

 

       

浜子橋から下流を見ると、鬼怒川の流れが一休みしていた。

浜子橋

橋を渡り再び対岸へ

       

浜子橋から川治温泉へ至る遊歩道からの眺めも素晴らしい。

       

車を止めてある川治温泉駅に向かうために、小網ダムの上を通って前方に見える駅に向かう。

小網ダムには、これからの長い旅路に備えて、ゆったりと貯えられていた。

静かな鏡のような水面に、川治温泉の紅葉を映していて、今日の美しく楽しかったハイキングの最後を飾るにふさわしい景色だった。自然の美しさの極みを、胸にしっかりと刻み込むことができた。

       
 

きょうの出発点でもあった野岩線川治温泉駅に到着したときは、すでに太陽は山陰に隠れ、夕暮れ時を迎えていた。

 
       
     

平成16年11月8日